製薬・化成品製造
 
製薬・化成品製造分野でのオゾン水の利用
製薬・化成品製造分野でのオゾン水の利用
オゾン水は、殺菌、脱臭に優れた効果を示します。 また、これらの効果を示したあとは、酸素に戻るため、残留性もありません。 オゾン水のこのような特長から、純水、精製水製造設備、製品製造設備等の洗浄、殺菌、 および純水、精製水等の殺菌にも使用されています。
オゾン水利用のメリット
オゾン水による純水、精製水製造、製品製造設備などの洗浄システムは、 従来の純水殺菌や薬剤殺菌システムに比べ、多くの特長があります。
従来の薬液、熱水、蒸気洗浄に比べ、洗浄工程が短縮でき、 洗浄コスト、洗浄時間を低減。
オゾンは酸素に分解するだけで残留しないため、 オゾン水洗浄後はリンス不要。水使用量の削減。 薬品の排水処理も不要。
オゾン水は、必要なときに原料水(純水)より製造できるため、 薬液のように保管の必要性がない。当然、薬液タンクも不要。
オゾン水濃度を常時モニタリング可能で、GMP対応に適応。

実施例
  オゾン水による精製水供給ラインの殺菌  
従来、精製水供給ラインは循環ループにUV殺菌灯を設置し水の滞留を防止すると共に UVによる循環水の殺菌を行うシステムが一般的でした。
常水から殺菌剤としての遊離塩素が除去された後の水は30℃~35℃で最も菌が繁殖 しやすく、従来システムでは循環水自身は殺菌されてもタンクや配管内面のバイオフィ ルム形成を防止するためには、定期的な熱水殺菌や薬剤殺菌が必要とされてきましたが、 薬剤の場合はその残留が問題となるケースが少なくありません。
  純水供給ラインの洗浄例  
使用用途:
純水循環配管内とタンク内壁をオゾン水洗浄
水質:
純水(0.1~0.15μS/cm)
目的:
純水中の洗浄殺菌、TOC低減
従来の殺菌方法        洗浄時間(6~10時間)

オゾン水殺菌洗浄時間(2~3時間)
濃度例:    オゾン吐出側濃度10mg/L リターン側濃度2mg/L

オゾン水は酸素に戻るのでリンスが不要になり、 洗浄時間を大幅に短縮します。 汚れの度合いによって、アルカリ工程を 入れる場合もあります。
純水タンクに貯留した純水を原料水に電解式オゾン水生成装置にてオゾン水を生成。 生成した高濃度オゾン水を純水により所定濃度まで希釈して、使用ポイントに 供給、循環しながら殺菌する。
オゾン水生成装置入り口の監視用オゾン水モニターが、設定濃度(C)(実施例では2mg/L) に達した時点から、所定時間(T)(実施例では2時間)オゾン水を循環して配管ライン、 使用ポイントの殺菌洗浄を実施する。(CT値で管理) 配管ライン洗浄後、バルブを切り替えて、シャワーボールによる貯蔵タンク内洗浄を行う。
オゾン水洗浄フロー
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